ソマリア内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちの決死の脱出劇。実話に基づく。
1990年、国連加盟を目指す韓国の大使ハン(キム・ユンソク)は、国連での投票権を持つソマリアの首都モガディシュで、同じ目的の北朝鮮の大使リム(ホ・ジュノ)と激しくロビー活動を繰り広げていた。そんな中、内戦が勃発し北朝鮮大使館は反乱軍に襲われた。リム大使ら職員とその家族は韓国大使館に助けを求めるが…。リュ・スンワン監督。1日公開、上映時間2時間1分。
【ホンネ】相互不信と疑心暗鬼の根深い両国関係の中、国家の主義主張に従う理念と家族を守る愛情の板挟みに揺れる人々の苦悩が痛々しく伝わる。騒乱で戦場と化した現場を描いたカメラワークは衝撃的なスピード感でダイナミック。韓国映画のパワーに圧倒される。 ★★★☆(映画評論家・山形淳二)
★5つで満点、☆=星半分