先日、1年ぶりに千葉・九十九里エリアのスナック「弥生」にお邪魔しました。数年前にスナック突撃番組の撮影でお邪魔したお店ですが、マスターの「男っぷり」に私がやられてしまって以来、撮影とは関係なくプライベートで訪れるようになったのです。
今年で77歳になるマスターは地元の中学を卒業後、東京の中華料理店で住み込みの修業を始めました。その修業先がたまたま私の故郷である東京・西新宿だったということもあり、意気投合したのです。
その後、マスターは職を変え、都内の夜の街を流転します。ありがちな展開なのですが、水商売の世界に入ったのです。バーテンダーからホステス200人を擁するキャバレーのボーイへ。
「当時のバーテンっていうのはいろいろな人間がいてなあ。それこそ、どこの馬の骨か分からない連中だらけだよ。まあ、オレも含めてだけどな」とマスターは振り返ります。
店内には彼の憧れだった往年の日本映画スターのブロマイドが壁を埋め尽くしています。高倉健さん、菅原文太さん、鶴田浩二さん、石原裕次郎さんとそうそうたるスターたちの写真です。
「玉ちゃん、あの写真の中の間違い探ししてみな」と笑いながらマスター。写真群をよ~く見てみると「この渋い俳優さんは誰だっけ?」と1枚の写真が紛れ込んでいます。そう、若き日のマスターの写真なのです。