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上手な最期を迎えるための新しい「死に方」の教科書 必要なのは欲望と感情に支配されない知性 小説家、医師・久坂部羊さん『人はどう死ぬのか』1/3ページ

作家・久坂部羊
作家・久坂部羊

小説家で医師の久坂部羊さんが新書『人はどう死ぬのか』を上梓した。「幸せな死」「平穏な死」を迎えるための「教科書」。「専門家やメディアは言わない、不愉快だけど本当のことを書きました」と話す。 (文・井上志津)

――執筆の経緯を教えてください

「『死と看取りを予習するような本を書けませんか』と編集者に言われたのがきっかけです。その編集者はお父さまを送ったときに悔いが残ったそうです。私はがんの終末期医療や高齢者医療、在宅医療に携わって多くの死に関わってきましたし、外務省の医務官として過ごしたサウジアラビアやオーストリアなどで海外の死生観にも触れたので、1回きりの死を失敗しないための本を書こうと思いました」

――これまで見た中で「上手な死」はどんなものでしたか

「一番そう感じたのは、私事で恐縮ですが父の死です。死を拒まず、寝たきりでしたが最後の1年余りを『いい人生やった』と満足そうに過ごしました」

『求めない力』

――「上手な最期を迎えるには『求めない力』が大切」と書いています

「どうにも対処しようのない事態に耐える力のことです。私の経験では、死ぬときにいろいろ求める人ほど苦しむ気がします。上手な最期を迎えた人は自分の死に注文をつけず、虚心坦懐(たんかい)にあるがままを受け入れる心構えができていました」

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