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香川選挙区(改選定数1)では、8人が乱立しているが、事実上、自民党現職の磯崎仁彦官房副長官と、立憲民主党新人の茂木邦夫氏、国民民主党新人の三谷祥子氏の三つどもえだ。
前回の2019年参院選では、野党系候補が自民党候補の足元を脅かした。過去、野党共闘で自民党候補を食ったこともあるだけに、今回の野党対応には、県民の間から「なぜ?」という声もあがる。
複雑な選挙区事情を、地元の市議会議員が解説する。
「香川には、野党の大物2人がいる。1人は昨年の衆院選香川1区で、自民党の平井卓也前デジタル担当相を破った立憲民主党の小川淳也政調会長。もう1人は、国民民主党の玉木雄一郎代表だ。玉木氏も同2区で自民党候補を大差で破った。2人が力を合わせれば、参院選も自民党をしのぐといわれたが、バラバラの対応となった」
そして、続けた。
「表向きは、玉木氏率いる国民民主党が予算案に賛成して、立憲民主党などとの野党共闘に加わらなかったことが理由だ。ただ、地元では、2人のライバル意識が強すぎるともっぱらだ」
確かに、2人は経歴も似ている。
玉木氏は1969年、香川県寒川町(現・さぬき市)の農家に生まれ、県内屈指の進学校である高松高校から東大法学部に。旧大蔵省(財務省)を経て、国政に。衆院当選5回。
一方の小川氏は71年、高松市の理美容業の家に生まれる。玉木氏同様、高松高校を卒業して東大法学部。旧自治省(総務省)から国政に転じて、衆院当選6回だ。