KDDI(au)で発生した大規模通信障害は2日未明の発生から48時間以上続く異例の事態となった。社会インフラにも支障が出て、auユーザーならずとも影響を受けた。スマートフォンなど通信に依存する危うさを見せつけられた。
◇
同社は4日、インターネットの利用などデータ通信は午前7時現在で「全国的におおむね回復している」と発表した。音声通話はつながりにくい状況が続いている。
「私たちの歴史上、一番大きな障害だ」と高橋誠社長は3日の記者会見で話した。通信障害の影響が出た最大3915万回線には、JCOMなど回線を借りている格安スマホ事業者を含む。
法人の契約先は約26万社。ヤマト運輸の配送状況確認システムや大垣共立銀行のATM(現金自動預払機)、セコムの高齢者見守りサービスや、地域気象観測システム(アメダス)のデータ配信にも影響が出た。