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「今年最大の政治決戦」である参院選は10日の投開票が迫ってきた。「物価高」や「電力逼迫(ひっぱく)」など国民生活や企業活動を直撃する危機や、厳しさを増す日本の安全保障環境などについて舌戦が展開されてきた。岸田文雄首相(総裁)率いる自民党が優勢に戦いを進め、松井一郎代表(大阪市長)の日本維新の会の勢いが伝えられるなか、泉健太代表の立憲民主党など左派野党の苦戦が際立つ。選挙プランナーの松田馨氏が、最終盤の政党別獲得議席を予測した。いよいよ国民の審判が下される。
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「自民党と公明党の与党は手堅い選挙戦で、32ある1人区のうち27選挙区を獲得しそうだ。一方で、野党第一党の立憲民主党は勢いに欠き、大きく議席を減らす可能性がある。『堅調な自公』に対し、『立民の一人負け』という選挙になりかねない」
世論調査や最新情勢をもとに、松田氏が算出した政党別の獲得議席予測は別表の通り。明暗が分かれた。
自民党は「選挙区44、比例18」で計62議席を獲得する見通しだ。序盤の勢いを維持し、支持を拡大しているという。
岸田内閣は昨年10月の発足以来、高い支持率を保ってきた。参院選公示を前後して、「物価高」対応や、外交・防衛政策に対する有権者の懸念が指摘され、報道各社の世論調査で支持にかげりも見られた。