複数の働き方を組み合わせる「ハイブリッドワーク」が注目を集めている。オフィスか自宅かだけでなく、シェアオフィスやワーキングスペースなど働く場の選択肢も増えている。
緊急対応策としての出社率調整ではない、生産性や働きがいの向上を目指しての新しい働き方。今後、働き方の主流になるかもしれない。
世界ナンバーワンのアミノ酸メーカーとして事業を展開する味の素が、働き方改革に着手したのは2008年。ワークライフバランス向上を目指し、コアタイムなしのスーパーフレックスや在宅勤務制度を導入した。
14年からテレワークを制度化。17年から、性別・国籍・価値観などに関わらず活躍できる会社となるため、新しい働き方「どこでもオフィス」制度をスタートした。セキュリティーが確保され、従業員が集中して勤務できる場所であれば、自宅やサテライトオフィスなど、〝いつでも、どこでも〟勤務できる。
「育児や介護などの事情がある人はもちろん、移動時間が削減され生産性が高まる」と、コーポレートサービス本部人事部労政・総務グループシニアマネージャーの福永貴昭さんは説明する。