6月29日をもって、アイフォーン発売から15周年を迎えたそうだ。コミュニケーション、コンピューター、カメラ、GPS、音楽、認証、決済etc…。いまや生活必需品であり、アイフォーンの誕生はわたしたちの生活を大きく変える革命だった。
スマホはスポーツの観戦スタイルも大きく変えた。たとえば、大谷翔平のプレーをライブで楽しむのに場所を選ぶ必要はなくなった。日本人選手が出ていない試合だって視聴可能だ。大学生同士の、それほどメジャーでない競技の試合でも、送り手と受け手がスマホを持っていさえすれば、ライブで観戦することが可能になった。
端的にいえば、スマホは衛星放送とインターネットが火をつけたスポーツ興行のグローバル化を、決定的にしたと言えるのではないか。
グローバル化した産業では、世界中からモノやサービスを選ぶことが可能になる。つまり企業にしろ個人にしろ、チャンスは無限大に拡がるということで、このミクロ視点はその通りだが、マクロ視点で俯瞰すると、一極集中が加速して寡占が進む。このパラドックスは、アイフォーンを生み出したアップルをはじめとしたインターネット大手5社、略してGAFAMの時価総額が日本のGDPを大きく上回っていることなどから有名な話だが、スポーツの世界でもそうである。