中国とロシアがいっこうに威嚇行動を止めようとしない。中国海警局船は沖縄県・尖閣諸島周辺への領海侵入を続け、ロシア海軍艦は新たに日本最南端の島、東京都・沖ノ鳥島周辺に出現した。参院選の投開票(10日)直前、日本政府と日本人を脅かしているようだ。
第11管区海上保安本部(那覇)は7日朝、尖閣諸島周辺の領海内に、中国海警局の船2隻がとどまっていると発表した。5日の領海侵入から3日連続。尖閣周辺での領海侵入は今年17日目だ。
一方、ロシア海軍の艦艇3隻は6日、対馬海峡を抜け、東シナ海から日本海へ北上した。防衛省が発表した。3隻は6月中旬から日本周辺を時計回りで周回しており、中国海軍の艦艇も同様の動きをみせている。
ロシア海軍は同日、新たな動きを見せた。情報収集艦1隻が沖ノ鳥島周辺の接続水域内を西進したと防衛省が発表したのだ。日本政府は、中国側に抗議しているが、中国は「とやかく言う権利は日本にはない」と開き直った。ロイター通信によると、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、日本がロシアに対して「非常に非友好的」な立場を取っているとコメントしたという。
許しがたい。どちらが、非友好的な対応をしているかは明白である。