大前研一のニュース時評

心許ないバイデン大統領「次期候補」探しも前途多難か 歴代最高齢に懸念、サウジとの「油乞い外交」も1/2ページ

サウジのムハンマド皇太子(右)と会談したバイデン米大統領だったが…(ロイター)
サウジのムハンマド皇太子(右)と会談したバイデン米大統領だったが…(ロイター)

米紙ニューヨーク・タイムズなどが7月5~7日に実施した世論調査によると、与党の民主党支持層の中で、2024年の次期大統領選でジョー・バイデン大統領以外の候補を望むと回答した人は64%だった。一方、バイデン氏がいいと答えたのはわずか26%にとどまった。

バイデン氏に反対の理由として、「米国の歴代大統領で最高齢の79歳という年齢に懸念がある」が33%、「仕事ぶりに懸念」がほぼ同じ32%だった。確かに、仕事ぶりにはちょっと煮え切らない部分がある。

この15日、就任後、初めてサウジアラビアを訪問し、西部ジッタにある宮殿で、サルマン国王や同国の事実上の指導者、ムハンマド皇太子と個別に会談してエネルギー問題などを協議したが、これもいい仕事をしたとは思えなかった。

両国の関係は、2018年にサウジアラビア出身の反体制ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏がトルコのサウジ総領事館で殺害された事件以降、悪化していた。カショギ氏殺害に関わったとされるムハンマド皇太子とは、新型コロナ禍を理由に握手の代わりに握り拳を突き合わせる挨拶をしたまではよかった。

しかし、バイデン氏は11月の中間選挙に向けて、ガソリン価格の高騰の解決を迫られていた。ロシアのウクライナ侵攻を受けた原油高で、最近の米国のガソリン平均価格は1ガロン(約4リットル)当たり5ドル(約680円)前後と過去最高水準にあり、前年比で6割以上値上がりしている。

「こりゃ大変」ということで、サウジに飛んで、石油増産を要請したわけ。しかし、これ、「油乞い外交」と言われて、ちょっとみっともなかった。

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