内田浩司のまくり語り

路面電車と豊橋競輪場1/1ページ

金子貴志
金子貴志

愛知県豊橋市は静岡県との県境にある人口約30万人の地方都市だ。豊橋競輪へ参加するときは、いつも小倉駅から、のぞみに乗るのだが名古屋駅で、こだまに乗り換えなければならず、そのことをいつもめんどくさく感じていた。

北九州市では、オレが高校生まで路面電車が走っていたが、ここ豊橋にも広島や松山と同じように今でも路面電車が走っている。路面電車が走る町には共通の味わいがあり、競輪場へ向かうタクシーの車窓から路面電車を見つけると心が和んだ。

さて、豊橋バンクの特徴は、なんといっても名物の強風だ。季節に関係なくいつも強い風が吹き、出走選手たちを苦しめた。ある開催で、あまりにもバンクが重たいので、タイヤの空気圧が正常ではないと思い「コンプレッサーの空気圧を上げてくれないか」と検車員に伝えるとコンプレッサーは正常で、単にオレが弱かっただけだった(笑)。

ここをホームバンクにしている選手と言えばKEIRINグランプリ2013の覇者金子貴志(75期・46歳)だ。彼は30代後半から超一流になった大器晩成型。静岡に移籍した深谷知広(96期・32歳)は彼のまな弟子だ。もう一人の大物は今年一月にバンクを去った松井英幸(52期・58歳)。

彼は世界戦スプリントで3度も表彰台に上がった名選手。ネットの記事で彼の思い出のレースを知った。昭和60年小倉競輪祭新人王決勝レース。会心のまくりを打ったが2着で悔しいレースだったと回想していたが、逃げていたのはオレだった(笑)。こちらは力を出し切り、充実感のある6着だった。この年の8月12日は初参加の豊橋記念競輪の前検日。娯楽室のテレビの前でマッサージを受けていたとき日航機墜落事故のニュースが流れた。37年たった今も、この衝撃は色あせていない。

豊橋ナイター2日目S級準決勝10Rは才迫のまくりに乗って直線突き抜ける園田匠に期待。〔3〕↔〔7〕-〔1〕〔4〕〔5〕。(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡・65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から〝鬼軍曹〟として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を執筆。『まくり語り』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。

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