米軍が東シナ海で6月下旬から約1週間、米最新鋭ステルス戦闘機F22や同F35など大量の戦闘機を飛行させ、一部は日中中間線を越えて中国本土に接近していたと、共同通信が25日、独自情報として報じた。中国軍も戦闘機の飛行で対抗し、「挑発すれば反撃に遭う」と警告したという。5月には、中国軍の空母「遼寧」が沖縄南方の太平洋上で艦載機の発着艦を繰り返したうえ、中国軍とロシア軍の爆撃機が日本海や太平洋を共同飛行している。自由主義国家と専制主義国家の対立が高まるなか、米軍戦闘機の飛行は、中国を牽制(けんせい)した可能性がありそうだ。
「米軍による『史上最大の対中示威行動』だった」
日本政府高官は、こう指摘したという。
共同通信が、複数の日本政府関係者への取材から報じた記事によると、今回の作戦は、軍事圧力を強化し、中国海軍、空軍による台湾周辺を含めた東シナ海から太平洋への活動拡大を押し返す狙い。作戦開始は6月24日だという。
戦闘機は、沖縄県・嘉手納基地のF15や、山口県・岩国基地のF35B、FA18戦闘攻撃機が入った。米国から岩国に派遣されたF22やF35Aなども加わったという。