内田浩司のまくり語り

多く聞かれた質問「なぜ競輪選手になろうと思ったの?」1/1ページ

内田浩司氏
内田浩司氏

「なぜ競輪選手になろうと思ったの?」という質問は、おそらく選手なら「太腿は何センチ?」の次に多く聞かれた質問だろう。詳しく調べたわけではないが、今も昔も1位は自転車競技経験者だったからだと思う。2位以下の順位は分からないが、親戚や親兄弟が選手の縁故組や他競技からの転向組がほとんどではないか。

もっとも年齢制限が撤廃された現在では、その理由はもっと多様化しているはずだが。昔ある先輩が、スポーツ紙の取材で、選手になった動機を「高収入」とだけ答えてオレたちの爆笑を誘ったが、本音は全員それが動機だろう。オレは働いたことがなかったので、お金を稼ぐことの大変さを、まだ理解してはいなかったが、社会人経験者の先輩は選手がどれほど恵まれているのかを事あるごとに話していた。

S級1班に上がり、稼ぎも増え、念願の外車を購入したら、ある先輩から「外車なんか買わんでカネためとけ。いつまでも稼げると思うな」と忠告されたが、別の先輩からは「プロ野球選手になりたいという子供はいるが、競輪選手になりたいとは聞かない。子供が憧れるような夢のある職業にお前らがせないかんやろ」と言われた。

オレは既に一流選手たちの車事情を見ていたので、後者の先輩の言う通り、カッコいい競輪選手になりたいと思った。車ごときで屋台骨が揺らぐなら、それは一流選手じゃないし。

現在のトッププロはみんなすごい車に乗っている。ルックスだっていいし、子供が見たらきっと憧れるカッコいい仕事だと思うよ、オレは。

豊橋ナイター最終日S級決勝12Rはどこからでも狙えそうだが、太田の番手を回る園田と安定感抜群の山田の折り返しで勝負。

〔2〕↔〔3〕-〔1〕〔5〕〔7〕。

強いことは強いが昨年の勢いはどうしたんだ山口拳矢。レースが小さいと感じるのはオレだけじゃないだろう。

(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡・65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から〝鬼軍曹〟として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を執筆。『まくり語り』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。

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