SNSなどで外国人などを装い、相手に恋愛感情を抱かせ現金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」をめぐり、大阪府警曽根崎署捜査本部が国際手配していた住所、職業不詳の森川光容疑者(58)が、潜伏先のガーナで現地当局に身柄を拘束されたことが分かった。今後日本に移送され、府警が詐欺容疑で逮捕する方針。
府警は一連の事件で、詐欺容疑などで2月に病死した指定暴力団住吉会系組長の男=当時(56)=やガーナ人、カメルーン人ら男女計15人を摘発。15人は外交官や弁護士になりすまし、SNSで親密になった被害者に宝石の送料名目で口座に入金させたとされる。
森川容疑者は2018年8月からガーナに滞在。日本人メンバーの取りまとめ役として、全国の男女65人から総額約4億円を詐取したとみられる。府警は今年5月18日、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配したと明らかにしていた。