サッカー26年W杯アジア枠倍増で〝絶対に負けられない戦い〟が終焉 日本のビジネスモデル崩壊の危機 放映権収入激減、観客動員も期待できず1/1ページ

3月にW杯出場を決めて喜ぶ日本代表イレブン。こんな感動はもう味わえない?(共同)
3月にW杯出場を決めて喜ぶ日本代表イレブン。こんな感動はもう味わえない?(共同)

米国、カナダ、メキシコの3カ国が共催する2026年サッカーW杯で、アジアの出場枠が現行の4・5から8・5に急拡大することが決定。日本サッカーの〝絶対に負けられない戦い商法〟が終わりを告げる―。

アジア・サッカー連盟(AFC)は1日、26年大会の予選方式を発表。出場枠が現行の32から48に拡大することに伴い、アジア最終予選では18チームが3組に分かれたうえ、各組2位までが出場権を獲得することになった。さらに各組3、4位がプレーオフに進み、残り2つの出場枠と大陸間プレーオフに回る1枠を争う。つまり、アジアから最大9チームが出場できるようになるのだ。

参加国が32に拡大された1998年フランス大会以降、アジア勢が16強に進んだのは日本が3度、韓国が2度に過ぎない。こんな弱小地区が過分ともいえる優遇を受けられる背景には、スポーツの国際大会を牛耳るチャイナマネー、中東のオイルマネーがあるとされる。国際サッカー連盟(FIFA)理事でもある日本協会・田嶋幸三会長(64)も、「サッカー人口やスポンサーも多い。W杯のアジアの枠を増やすべきだ」と主張。企業側の熱意に反して5大会連続で予選敗退の中国代表も、これで悲願の本大会出場の可能性が強まったわけだ。

だが、今秋のカタール大会で7大会連続出場を果たすアジアの盟主、日本代表にとってユルユル過ぎるアジアの関門は朗報どころか、ビジネスモデル崩壊の危機だ。「ドーハの悲劇」を乗り越えての「ジョホールバルの歓喜」に始まり、幾多のドラマを生んできた最終予選のハラハラドキドキはもう期待できない。

カタール大会のアジア最終予選では、アウェーの試合がテレビ地上波で一切放送されなかったが、日本協会はホーム戦も含めた完全消滅まで覚悟。放映権収入が激減するのは必至だ。さらに、W杯切符をかけた試合の価値も暴落して観客動員も期待できない。チケット収入の望みまで絶たれては、20年以上も活況が続いた〝代表ビジネス〟もお先真っ暗。打開策は見つかるのか。 (編集委員・久保武司)

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