こんな時代のヒット力

硬くて高タンパクの「新しい豆腐」 バータイプで手軽に食べられるアサヒコ「TOFU BAR」1/2ページ

「TOFU BAR」和風だし
「TOFU BAR」和風だし

豆腐が劇的に進化。漢字からローマ字となった。2020年11月発売、「TOFU BAR」(アサヒコ/さいたま市)である。一般的な豆腐のおよそ3倍のタンパク質を含み、バータイプなのでいつでも手軽に食べられる。

アサヒコは、1972年の創業。豆腐を使ったさまざまな商品を手掛け、中でも油揚げは日本一の売り上げ(全国消費者パネル調査)を誇る。その豆腐メーカーが、なぜ「TOFU」開発に取り組んだのか。

「毎年5%ずつ下がっている、豆腐市場は縮小トレンドにある」。プラントフォワード事業部の池田未央部長は、開発のきっかけをそう説明する。豆腐を食べる世代が高齢化し、食べなくなった。「豆腐といえば味噌汁、冷ややっこ」という食生活がマンネリ化。20代、30代の夫婦は料理そのものをしなくなっていることも挙げられる。中堅の豆腐メーカーは次々と廃業しているという。

ヒントは2018年、視察で訪れた米国のスーパーで目にした、豆腐。日本のそれとはまったく別物だった。床に落としたら跳ね返るほど硬い。それを切ったり削ったり、ナゲットのように揚げてバーベキューソースで食べる。また、細かく砕いてサラダにトッピングと、植物性の高タンパク質食材として様々に使われていた。

日本でもタンパク質の市場は、10年間で3倍に拡大している。「提案の仕方では、チャンスがある」と、池田さん。硬めの豆腐をサラダのトッピングや食材として使ってもらうことを思いついた。

しかし、殺菌工程で熱加工すると豆腐がくっついてしまう。硬い豆腐に味をつける設備がないなど〝壁〟が次々、現れる。社内でも理解が得られない中、試作を繰り返した。

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