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テノール歌手・秋川雅史 「54歳の私はまだ、はな垂れ小僧の領域です。歌も彫刻もその高みは際限がない」 国歌斉唱は〝戦いの場〟1/3ページ

秋川雅史
秋川雅史

競技場の空気を震わす力強いテノールの歌声が、ピッチに立つ日本選手たちの闘争心を鼓舞した。

「国歌は歌手にとっても〝戦いの場〟。選手や観客の心を躍動させることができなければ、それは勝負に負けたことと同じなんですよ」

秋川雅史
秋川雅史

11月に開幕するサッカーW杯に向け、6月14日、大阪で行われた日本―チュニジア戦。国歌を独唱で行った翌朝、取材場所に現れるとまだ余韻が残っているのか、興奮気味に語り始めた。

「サッカーにプロ野球、バレー、バスケット。あらゆる競技で国歌斉唱をしてきましたが、このコロナ禍で実に4年ぶりでした」

秋川雅史

大観衆を前に久々に披露した。その圧倒的な声量、歌唱力はベテランゆえの実力だ。

「テノール歌手にとってはマイクを使わずに歌うことが理想です。現在準備中のコンサートでもマイクを使いません」

8月に大阪、9月に東京で開くコンサートではクラシックからポップスまで、世界の名曲を若手声楽家らと歌う予定だ。もちろん、あの大ヒット曲「千の風になって」も。

「もう17年になります。この曲をずっと歌い続けることになるとは思ってもみませんでした」

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