広島は6日、米軍による原爆投下から77年の「原爆の日」を迎え、広島市の平和記念公園で午前8時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。
式典で岸田文雄首相は「あの日の惨禍を決して繰り返してはならない。これは唯一の戦争被爆国であるわが国の責務であり、被爆地広島出身の首相としての誓いです」と述べた。グテレス国連事務総長のほか、過去最多の101カ国と欧州連合(EU)の代表が出席したが、広島市はロシアを招待しなかった。
4978人を追加し総計33万3907人が記帳された原爆死没者名簿を原爆慰霊碑の石室に奉納。被爆者健康手帳を持つ生存被爆者は、3月末時点で11万8935人。平均年齢84・53歳と高齢化が進む。