第3日に8アンダーパーの64(大会コースレコードタイ)をマークして独走態勢を固めた勝みなみ。今季初優勝がかかった楽天スーパーレディース最終日には、それ以外にも4日間競技での最少ストローク(これまでの記録は24アンダーパー)と史上初の4日間ノーボギーという記録もかかっていた。
「スコアをもっと伸ばしたい」というポジティブな思いと、「ボギーは打てない」というネガティブな思いが交差した最終日。独走態勢で優勝は決定的だったことで、そちらのプレッシャーは、みじんも感じられなかったが、後者の思いが勝の動きに少しの不自然さを与えていたようだ。
3日目までには見られなかった下半身が止まってしまうような動き、わずかな上半身の突っ込みがミスショットを招いていた。それでもピンチはパッティングでしのぎきり、堂々とノーボギーの記録を達成した。
勝はターゲットの左に向けてスタンスをとる。通常、それはフェードボールヒッターの構えなのだが、勝は、このアドレスからドローボールを打ち出す。アマチュア時代から、自分で身につけてきた方法である。プロになって一時期スクエアなアドレスに修正したが、また本来の構えに戻した。