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【テレビ用語の基礎知識】終わらないで「タモリ倶楽部」 終了に業界内外から悲嘆の声 松本人志、マツコ・デラックスなど「テレビに疲れた」大御所たち

3月末、改編期です。いろいろな番組が終了するわけですが、毎回欠かさず見ていた大好きな番組がいくつも終わるのでショックです。

53歳の私が好きな番組がいくつも終わる、ということ自体が、ある意味現在のテレビ界の傾向を的確に表しているのかもしれませんけど。「中年のオッサン向けの番組にさほど需要と存在意義はない」ということなのでしょう。悲しい話です。

まず、なんといっても一番驚いたのは「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)の終了です。これについては、業界内からも業界外からも悲嘆の声があちこちから聞こえてきますよね。

いろんなことを語りたいのですが、要約すると「流行を一切追おうとせず独自の道を行く」感じと、「興味ない人は見なくていい」という感じでやっていたのが一番の大好きポイントだったです。

お金のない番組がいかにゲリラ戦で勝負するか、という世界の先駆者だったのではないでしょうか。別の原稿でも詳しく語らせていただいたので、このくらいにしておきますが、ひょっとしたらタモリさんが少しお疲れになってしまったのかもしれないな、と思いますし、潮時だったのかもしれません。お疲れさまでした。

なんかここのところ、大御所系の出演者のみなさんが「テレビに疲れた」という感じを漂わせているのをよく見るのがテレビマンとしては気がかりですね。松本人志さん、マツコ・デラックスさんといった方々が、どことなく結構お疲れの様子ですもんね。

テレビに出るのって、かなり疲れるはずですが、頑張って出演して疲弊しても、それだけのものを得られない、という感じになってしまっているのかもですね。演者の方がもっと楽しく出られるテレビを目指したいですよね。そういう意味では出演者だけじゃなく制作スタッフも結構「テレビに疲れた」という人をよく見るんですけどね。

「7つの海を楽しもう! 世界さまぁ~リゾート」(TBS系)も大好きです。僕はかつて裏番組のプロデューサーをやっていたのですが、その頃からひそかにこの番組が好きでした(笑)。コロナ禍でロケもままならずつらかったでしょうに、そこを乗り切って今終わるのですね。いい意味でユルい番組ばかりが終了するのがかなり残念です。

そして今回一番残念なのが「不夜城はなぜ回る」(同)の終了です。超大好きでした。メチャメチャ面白いのに終わるのは、「プジョルジョさん、毎週じゃキツかったのかな」くらいしか理由が思い当たりません。ぜひ不定期で良いですから、続けてほしいと願っています。

■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー、江戸川大学非常勤講師、MXテレビ映像学院講師。1992年、テレビ朝日入社。「スーパーJチャンネル」「報道ステーション」などのプロデューサーを経て、ABEMAの立ち上げに参画。「AbemaPrime」「Wの悲喜劇」などを企画・プロデュース。2019年8月に独立。新著『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)が発売中。

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