化学品販売の長瀬産業グループで、天然糖質トレハロースなどで知られるバイオ企業の「林原」(本社・岡山市)が、来年4月に社名を「ナガセヴィータ」に変更する。
長瀬産業グループはバイオ分野を半導体などに並ぶ中核事業に位置づけていて、この社名変更によって、バイオ事業の心臓部を担う企業としての立ち位置を明確化する。
新社名はラテン語で「生命・暮らし」を意味する「Vita」にちなむ。英語表記は「Viita」。「i」を2つ並べて向き合う人に見立て、人と自然が共生する未来を共創する思いを込めたという。
林原は1883(明治16)年に水あめ製造の林原商店としてスタート、今年で創業140年を迎えた老舗企業。ベネッセコーポレーションと同じく岡山を地盤とする優良企業で、食品や医薬品原料などを開発・製造し、特に微生物が作る酵素を活用した糖製品製造技術に強みを持つ。
甘味料の一種のトレハロースの大量生産技術を世界で初めて確立し、国内市場のほとんど、海外市場でも8割から9割の高いシェアを占めてきた。世界で初めてデンプンから高純度のブドウ糖を作る技術を開発、病院の点滴に利用されている。