ところで大学4年間、スケートを少々たしなんでいた記者にとって、伊藤みどりさんは忘れられない人だ。とはいえ、別に記者がフィギュアスケートをしていたわけではない。
記者が2回生(関西の大学では〝〇年生〟ではなく〝〇回生〟というのが通例)のとき、所属していたアイスホッケー部は、名古屋・大須のスケートリンク(名古屋スポーツセンター)で夏合宿を張った。
防具をつけた練習は、リンクの営業時間外の朝と夜になるので、昼は筋トレとスケーティング練習というメニューだった。意気揚々と同期の仲間とリンクにいったところ、そこでリンクを優雅に滑走していたのが、伊藤さんだった。
すでにスターだった伊藤さんのスケートに、ジャンルは違うが見とれたことは言うまでもない。そして練習終わりの伊藤さんに、部のジャンパーにサインをしてもらう舞い上がりぶりだった。
しかし、そのサインは年数がたつにつれ、すっかりかすれてしまった…。大切に保管しておけばよかった。 (F)