東京・西新宿の東京都庁都民広場で6日に行われた米映画「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」(クリストファー・マッカリー監督、日米23日同時公開)のジャパンプレミアで、主演の俳優、トム・クルーズ(62)と字幕翻訳家の戸田奈津子さん(88)が再会する場面があり、映画ファンをほっこりさせた。
戸田さんは1986年公開の映画「トップガン」でトムが初来日したときから通訳を務め、30年以上にわたって親交を深めてきた間柄。トムも戸田さんのことを来日時の通訳に指名するほか、「日本の母」「大事な存在」と慕ってきた。
ジャパンプレミアでは記念撮影で戸田さんと、日本語吹き替えの声優、森川智之(58)の名前がコールされた。トムはすかさず戸田さんのもとに歩み寄って手を握り、ステージのセンターへエスコート。戸田さんはしっかりした足取りで笑顔を浮かべながら登壇し、トムと森川とのスリーショットを飾った。
戸田さんは2022年に通訳業を引退して同年の映画「トップガン マーヴェリック」の公開に合わせたトムの来日会見では姿を見せていなかった。このため、 X(旧ツイッター)では「戸田奈津子きたーーーーー」「やはりトム・クルーズといったら戸田奈津子さん!!!!」「戸田奈津子もトムクルーズ並みにパワフル」「トム 戸田奈津子さんも元気だ」など、旧交を温める2人の姿に映画ファンから喝さいの声が飛んだ。
トムは7日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた来日記者会見でも「戸田さんは、字幕に心血を注いでくださった」などと戸田さんの功績について言及して、敬意を表した。トムにとって3年ぶり25回目の来日となる今回は「日本の母」との再会という、思い出深い経験となったようだ。
戸田さんは津田塾大卒業後、生命保険会社の秘書を経て映画字幕翻訳者の清水俊二さんに師事し、通訳や翻訳の仕事に携わる。映画「地獄の黙示録」(1979年)の翻訳を手がけたのを機に映画字幕翻訳者として本格的に活動。これまで手掛けた映画字幕翻訳は1500本以上。政府が今年4月29日付で発表した「2025年春の叙勲受章者」で、旭日小綬章に選ばれた。