【今日から始める10万円株】上げ潮に乗るか節税売りを捕まえるか 岡谷電機、不動テトラ…何らかの株価材料伴っている銘柄がベター

 12月に入り、中小型株相場が活況だ。ジャスダックや東証2部指数は上値追いを続けているし、マザーズ指数も高値にトライしている。こういう時には株価が高値を更新している銘柄の上げ潮に乗りたいところだ。できれば、何らかの株価材料を伴っている銘柄がベターだろう。

 直近でいうと、電気自動車用ワイヤレス給電機向けのコンデンサーを手掛ける「岡谷電機産業」(6926)や、同じくEV向け巻き取り充電器を手掛ける「モリテック スチール」(5986)などである。どちらも10万円以下で購入可能だ。

 とはいえ、そういった上げ潮になかなか乗れない方もいるはず。そこで、今回は少し変わった視点で銘柄を紹介してみよう。

 12月と言えば、株式市場では「節税対策売り」が出る時期。今年は相場が大きく上昇したので例年よりも節税対策売りは少ないかもしれないが、それでも含み損を抱える銘柄を処分することで損益を通算させておこうという動きは少なからず出るはずだ。

 その処分売りに伴って信用取引の買い残も減るため、直近で大きく買い残(=将来の売り圧力)が減っている銘柄の中から、売り一巡後に株価が再上昇しそうな銘柄に注目してみたい。

 まずは、液晶大手の「ジャパンディスプレイ」(6740)。世界的な有機ELブームに完全に乗り遅れており、業績の浮上にはもう少し時間がかかりそうだが、購入単価は2万円と少しと安い。復活への期待込みで十分買える水準だろう。

 次に、地盤改良事業が好調の「不動テトラ」(1813)。9月中間決算では、中間期の業績が従来予想から大幅に上ぶれしたものの、通期予想は据え置きのまま。株価は決算発表を機に上昇に転じたが、直近ではややその勢いが弱まっている。信用買い残が減っていることから、やはり処分売りが出ているものと思われる。

 ちなみに、株の受渡日の関係で、2017年の相場は26日の約定分まで。それ以降は実質新年相場入りとなるため、節税対策の売りも26日までとなる(26日までに買わなければいけないということではない)。

 やはり今の時期は冒頭の2銘柄のような上げ潮銘柄がオススメではあるが、色々な角度から株を眺めてみるのも面白い。(吉田礼音)

 【2017年12月20日発行紙面から】