【家電の世界】東芝の新世代コードレス掃除機、毎分12万回転の吸引力実現 連続運転最長60分の駆動時間

東芝ライフスタイルのキャニスター式コードレス掃除機「VC-NXシリーズ」

 年末の大掃除に活躍する新世代の掃除機を紹介したい。東芝ライフスタイルが発売したキャニスター式コードレス掃除機「VC-NXシリーズ」だ。

 コードレス掃除機は吸引力が弱いというのがこれまでの常識だったが、同製品では、新開発のファンモーター「ハイスピードDCモーター HD45」を搭載することで、これまでにない吸引力を実現したのが特徴だ。

 自社開発によるブラシレスモーターを採用。回転軸の磁石を4極にし、回転をセンサーで検知してデジタル制御を行うことで、業界最大となる毎分約12万回転のファンで強力な吸引力を発生させる。家電事業は中国のマイディア傘下となったが、この部分には東芝の技術がしっかりと生きている。

 従来比2倍となる10本の大容量リチウムイオン電池パックを搭載し、最長で約60分の連続運転を可能とし、1回の充電で部屋中を掃除できる。多くの電池を搭載しながら、本体は2・8kgと軽量化を実現している点も見逃せない。

 コードレス掃除機の課題だった吸引力と駆動時間で大きな進化を図っているのだ。

 デザインもユニークだ。本体は、キャニスタータイプの手元グリップの操作のしやすさと、コードレススティックタイプの利便性を融合させた独自設計。ヘッドを床面に接地させた状態で、グリップを持つ手にかかる重さはわずか約520gと軽く、スティックタイプよりも操作が楽だ。

 本体が上下反転しても掃除を続けられる。

 新開発の「ラクトルパワーヘッド」は、軽いタッチで進む自走式を採用。ヘッド内部の風の流れを改善し、ゴミの吸引口を幅広く取ることで、床のゴミや壁際のゴミもしっかり取り除く。

 ゴミの有無を検知する「ゴミ残しまセンサー」は、じゅうたんや布団の上の細かいゴミ、目の届かないベッドの下などの掃除に便利だ。

 同社では、「これまでになかったキャニスター型コードレスクリーナー。1台目の掃除機としての利用を想定した新ジャンルを開拓する掃除機」と位置づけている。

 市場想定価格は10万円前後。本体のゴミ捨てとフィルターの手入れを不要にするダストステーションを付属したモデルは、12万円前後(いずれも税別)。

 NXの名称は、「新しさ」や「次世代」を表現した「NEXT」から名付けた。大掃除の強い味方になってくれる新世代の掃除機だ。

 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 「週刊BCN」編集長を経て独立。25年以上IT・家電業界を取材する。著書に『松下からパナソニックへ 世界で戦うブランド戦略』(アスキー新書)など。