【住まいの処方銭】築古平屋の売却例も! 不動産の売り手と買い手が直接交渉「家いちば」 トラブル回避のバックアップ態勢も

実家を買いたい人を自分で探してみよう(本文と写真は関係ありません)

★実家の片付け(5)

 築年数がたった古い実家。売りたいと思ったら、売り主と買い主が直接、交渉するインターネットサイト「家いちば」(エアリーフロー運営)を利用してはどうか。

 過去には、北陸地方にある3DKの平屋が入札で20万円程度で売れた。周囲に田園風景が広がる美しい環境だが、くみ取り式トイレで市場に流通するのは難しい物件だ。購入したのは、東京都内の法人で、個人で利用するという。

 エアリーフロー代表取締役の藤木哲也さんは「賃貸や民泊、セカンドハウス的な感覚で購入する30代~40代が多い。将来的に売却も考えており、住宅の状態にはあまりこだわりがない人が少なくない」と説明する。

 売り主と買い主で価格を含めた商談成立後、トラブルのないよう、契約前にエアリーフローがバックアップする態勢を整えている。

 まず、宅地建物取引業者でもある同社は、建物調査をはじめ、契約前の重要事項説明などを手がける。なかには、本来、建物が建てられない地域に建っていたり、敷地内に登記されていない建物があったりする場合がある。特殊事情を説明し、買い主側も納得の上で決める。

 藤木さんは内覧が終わった物件について、よりよい売り方をするために売り主にアドバイスもしている。

 複数の買い主に絞ったとき、「(売り主に)近隣と仲良く交流できる人に引き渡したい」という思いがあることも買い主に伝えている。

 藤木さんは「購入希望者に利用計画書を提出してもらってはどうか」という提案をしたことがある。売り主は計画内容を精査し、条件である「長年所有できる人」「維持管理がきちんとできる人」「コミュニケーション能力がある人」を満たしてくれると思った人に決めた。

 さらに、売り主、買い主両方の疑問や質問にも対応している。「未登記で売却したらどうなるか」「物件はゲストハウスとして利用できるか」などいろいろな疑問が寄せられるという。

 藤木さんは「売れない不動産の駆け込み寺になれればよいと思う」と話している。(不動産・住生活ライター 高田七穂)