【株式フジ】NYダウ急落、しばらく様子見も…動揺時に存在感出す医薬品株 市場環境好転で注目「任天堂」「ソニー」

 米時間2月5日のニューヨーク株式市場、ダウ工業株30種平均が1175ドル21セント安(4・6%安)と急落したことを受け、6日の東京市場は日経平均が1071円84銭安となりました。このような急落を見て「ブラックマンデー再来」や「リーマンショック級」などの言葉が飛び交い、必要以上に投資家を不安にさせます。今回のNYダウの急落は1日で22%下げたブラックマンデーと比するものではありませんし、1日の下げ幅としてはリーマンショックを受け世界的に景気が悪化した2008年9月29日の777ドルを抜いて過去最大となったといっても、当時のNYダウは1万365ドルでしかなかったのですから、「幅」で比べても意味はありません(ちなみに当時、「率」では6・9%安でした)。

 まずは、大きな下げではあるものの歴史的というほどの下げではないという認識が要るでしょう。世界市場にも悪影響を及ぼしていますが、新興国の株式市場が休場したり、各国の中央銀行が株価下落に対する緊急会合を開いているわけでもありません。そのくらいのものだと考えていいでしょう。

 ただ、波乱であったことには違いがありません。まずは相場が落ち着きを取り戻すまで様子見をしてもいいでしょう。そうは言っても投資家には少しでも安く買いたいという欲望があります。これは抑えがたいものでもあります。その場合も「打診買い」に留めておくのがいいでしょう。すべてを一気につぎ込んでしまうのはやめるべきでしょう。

 相場の動揺時にはおしなべてディフェンシブ(防衛的)株に資金が流れることがあります。医薬品株はその筆頭となる存在です。抗インフルエンザ薬『イナビル』が好調の「第一三共(4568)」は今回の波乱の中でもそれほど下押すことがなかった銘柄の一つです。がん免疫薬『オプジーボ』で知られる「小野薬品工業(4528)」もこの相場の中で昨年来高値を更新している銘柄です。

 さて、反動の大幅高が2日も続くと市場環境は急に好転します。投資家の動きに勢いがでてきます。こうした時に手掛ける銘柄を迷っていては時を逃すことにもなってしまいます。東京市場の中心銘柄を対象とする正攻法でいきたいと思います。「任天堂(7974)」と「ソニー(6758)」はその筆頭となる銘柄です。売買代金が大きく、すべての投資家が売買の対象としている銘柄です。(株式ジャーナリスト・天海源一郎)