【天野秀夫 中小型厳選株】「リスクモンスター」7期連続増配 重要度増した企業の与信管理

 今年第1号の新規上場(IPO)となる業務用食材の業者間電子商取引サイトを運営するMマートが23日、東証マザーズ市場にデビューしました。初日は買いが集中して値がつかず、初値は週明け26日に形成されるなど、市場の事前予想通りの好スタートとなりました。

 このMマートに続いて28日にはオプティカル・ライフサイエンス事業を展開するジェイテックコーポレーション、3月2日には人材派遣、保育事業のSERIOホールディングスがいずれも東証マザーズに登場します。

 3月だけでIPOを予定する企業は14社あり、今年のIPOマーケットが、ようやく本格化することになります。株式市場の物色動向と新規マネーを呼び込むIPOマーケットの始動は、波乱の株式市場においては1つの好材料です。

 しかし、米国の利上げスピード加速懸念と長期金利上昇に端を発した、世界株式の急落による混乱が収束したとの見方は時期尚早でしょう。こうした慎重ムードは企業にも広がり、企業の与信管理は重要度を増してくるはずです。

 一連の仮想通貨騒動もイメージ的にこの動きを加速させる要因に働きます。民間信用調査機関大手の東京商工リサーチを筆頭株主に持ち、その企業情報を活用してネットで審査、与信管理サービスを提供している東証2部の「リスクモンスター」(3768)は、この局面だからこそ注目できる銘柄となります。

 会員取引先企業の増加に伴い需要は堅調で、今3月期業績は、売上高28億円(前期比4・2%増)、営業利益3億9500万円(前期比3・5%増)と増収増益で過去最高益を更新する見込みです。

 増収率と増益率が1ケタの伸びにとどまる予想となっていますが、2月に発表された第3四半期(4-12月)決算で営業利益は3億2400万円と、通期計画に対する進捗率は82%に達し、増額修正期待があります。

 第3四半期決算と同時に今3月期末配当(年間一括)を前期比2円増の15円に引き上げていることは、好調な業績への会社側の自信を裏付けていると考えられます。

 ちなみに、リスクモンスターはこれで7期連続の増配で、株価は過去3年間、3月高習性を示しています。今年1月の高値1950円から、全般相場の急落に巻き込まれて大幅な調整を強いられましたが、1500円近辺に出直り本格反騰の初動となっています。東証1部への市場変更期待も内包している最高益更新企業として、注目できる有望銘柄です。

 ■天野秀夫(あまの・ひでお) 日本大学法学部卒。1987年4月、日本証券新聞社に入社。記者、編集局長などを経て、代表取締役社長を12年近く務める。2017年4月、独立。証券・金融界、上場企業経営者とのパイプを生かし金融リテラシーへの貢献を目指す。