【住まいの処方銭】確認できる「民泊」物件 情報共有サイトも登場

「Ravens」はみんなで作っていくことで情報量が増えていく

 先ごろ、大阪市内の民泊施設で女性の頭部が発見された。女性の監禁容疑で逮捕された人物は、複数の民泊施設を同時に借りていたという。

 こんな事件を耳にすると、住まいの周辺や引っ越し先に「民泊」があったら避けたいと思うのでは。だが、民泊サイトでは住所は明示されていないことがほとんどだ。

 そんなときには、ITベンチャー「オスカー」(東京都大田区)が運営する民泊の掲示板投稿サイト「Ravens(レイヴンズ)」をチェックしてみたい。同サイトは、物件の住所を入力すると、地図上に「OK」や「?」が表示される。「OK」は合法民泊だが、「?」は、合法と判断できない、つまり、限りなく違法に近い民泊といえる。「?」をクリックすると住所や建物名がわかる。まずは、「オスカー、レイヴンズ」で検索してみよう。

 サイトを運営するオスカー代表取締役の中込元伸さんは「民泊物件を避けたい人が、事前に知る方法はなかったため、運営を始めた」と話す。

 サイトは投稿形式で、多くの人の情報提供で成り立っている。「民泊かな」と思われるなら、宿泊募集をしているサイトのURLと、自分のメールアドレスを明記してRavensに伝えよう。掲載物件は毎日1回、同社がそのURLで宿泊募集がされているか確認をしている。続けて90日間募集がなければ、「民泊終了」と判断し、サイトから削除。物件オーナーや管理組合への配慮だ。

 ただ、Ravensは、昨年12月に始まったばかり。まだサイトが知られていないこともあり、2月末時点の投稿数は全国で139件。「投稿数が増えれば、『(運営するにせよ宿泊・居住するにせよ)違法民泊はやめたほうがいい』という認識が広まる。みんなで作っていきたい」(中込さん)

 情報量を増やすため、同社は、3月中にRavensに、すでに運営中の「民泊ポリス」の情報を連携させる。民泊ポリスは、民泊仲介サイトを定期的にパトロールし、物件が仲介サイトに掲載されていないかを監視するサービスを行っている。

 オスカーでは今後も静かな住環境を望む人のために、手助けをしていく。(不動産・住生活ライター 高田七穂)