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【こんな時代のヒット力】藤井四段ブームを牽引するAbemaTV『将棋チャンネル』 「今触れていない層を取り込めば面白い展開になるかも」 (1/2ページ)

 史上5人目の中学生棋士、藤井聡太四段(15)の活躍で、将棋ブーム。そのブームを牽引(けんいん)するメディアがある。サイバーエージェントとテレビ朝日が共同出資して設立した動画配信サービス「AbemaTV」(東京都渋谷区)の『将棋チャンネル』だ。

 「AbemaTV」は民放地上波のように広告収入で運営され、“無料で楽しめるインターネットテレビ局”と打ち出している。CSデジタル放送のような専門チャンネルをはじめ約25チャンネルが並行して配信され、『将棋チャンネル』はその一つ。24時間配信している。

 今年2月、開設。「当時、数カ月後の将棋ブームを予想したわけではない」と、編成部チャンネルプロデューサー、塚本泰隆氏はいう。しかし、「将棋は、子供の頃多くの人が経験し、潜在的な競技人口は大きい。そういう文化は他にない」。最低限、将棋ファンを確保し、さらに「今、将棋に触れていない層を取り込めば面白い展開になるかもしれない」と考えた。

 番組編成は、大きなタイトル戦の生中継を基本としている。並行して、『炎の七番勝負』というチャンネルオリジナルの対局を組んだ。藤井四段が各世代のトップ棋士とぶつかり、将棋界の頂点、羽生善治名人との対決を目指すという大きなストーリーを持った企画だ。

 当時は「チャンネル開設と同じ時期に、最年少記録を塗りかえた中学生プロがいると知り、その成長を記録した番組があったら若い世代に受けるかもしれない」(塚本氏)という発想だった。

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