記事詳細

【一生働く!】生きがいから“社会的就労”へ、変質する高齢者就業 シルバー人材センターの意義 (1/2ページ)

★〈展望編〉17年10月

 10月3日、シンポジウム「65歳以上をどう生きるか!どう働くか!」(一般社団法人高齢者活躍支援協議会・シニアセカンドキャリア推進協会共催)が開催された。そこで講演・討論された高齢者の就労環境などについて紹介する。

 ■高齢者就労のはじまり

 前半は、城西大学経営学部の塚本成美教授による「労働社会の多様化と高齢者就労~シルバー人材センターを中心に~」の基調講演。塚本教授はまず、同センター設立の背景を説明した。

 「老人福祉法第3条第2項では、『老人は、その希望と能力とに応じ、適当な仕事に従事する機会その他社会的活動に参加する機会を与えられるものとする』と規定し、高齢者の社会的活動を促している。これにより、シルバー人材センターが発足したわけです」

 創設期の1970年代には、異なる2つのタイプの高齢者に雇用以外の働き方(就業)が用意された。労働能力が低く、市場での競争力が弱い高齢者には貧困対策的なもの(東京都労働局「高齢者職業相談所」などの管轄)。定年後に自由に働きたい健康で働く意欲のある高齢者には、生きがい対策の意味合いが強いものになった(シルバー人材センター前身の東京都高齢者事業団が担当)。

 ■高齢者就労の移り変わりとシルバー人材センターの意義

 80年代になると、雇用・勤務形態などにより労働市場が多様化し、高齢者就業も変質した。社会性よりも経済性、福祉的性格よりも労働としての性格が強調されるようになる。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース