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【一生働く!】生きがいから“社会的就労”へ、変質する高齢者就業 シルバー人材センターの意義 (2/2ページ)

 それ以降も、非正規の増大により高齢者の賃金労働者化が顕著になり、65歳以上の非正規雇用率は74・2%(2015年の総務省統計局労働力調査)だった、と塚本教授は指摘する。

 「一般的なサービス業務が高齢者就労の場として重要になり、特に施設管理などは定着し、職業として認知されている。労働契約内容はさまざまだが、もはや老人の福祉的な仕事ではなく、顧客に有償でサービスを提供している。これは高齢者の労働者性が高まっていることを表すものです」

 こうしたなか、シルバー人材センターは単なる就業斡旋機関ではなく、地域における相互扶助(高齢者の生活システム、現役世代の環境整備)の仕組みをつくる使命があるという。

 高齢者は、社会の当事者=生涯現役であり、高齢者就労は、“生きがい就労”から公共社会形成のための有償の社会的労働と再定義される、と塚本教授は講演を締めくくった。(「オレンジ世代」取材班)

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