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【介護離職に備えよ】事件、事故が絶えない介護の現場 人手不足などの問題も…安全な老人ホームの見極める眼を (1/2ページ)

 先ごろ、老人ホームで痛ましい事件が発生した。25歳の施設職員が、難病を患う83歳の男性を溺死させて殺害したという事件だ。

 老人ホームでの虐待などの事件や事故は、これまで何度も繰り返されているが、いっこうに減少する様子は見られない。今回の事件も、「たびたび粗相をするので頭にきた」というのが理由のようだが、そもそも介護の仕事というのはそういうものであり、高齢期を迎えて身体的にも精神的にも衰えてきた利用者のケアをするのは当然のことである。

 にもかかわらず、このような事件が起こるのは、介護の現場の人手不足やメンタルケア不足の問題が大きいと言われている。だが、これから先、ますます介護人材が不足することは間違いない。外国人の受け入れも進んでいるが、介護人材の不足を補うまでには至っていない。

 つまり、今後も老人ホームの事件や事故がまったくなくなることを期待するのは、さすがに厳しいのではないだろうか。とすれば、われわれは安心、安全な老人ホームを選ぶ“眼”を養う必要があるだろう。

 当然、行政も手をこまねいているわけではない。厚生労働省は指導に従わない悪質な有料老人ホームに対して都道府県が業務停止命令を出せるよう、今国会に介護保険法などの改正案を提出する。これまでは悪質な老人ホームに対して業務改善命令しか出せなかったが、2018年度からは、より厳しい対応ができるようにするのだ。

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