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【榊淳司 マンション業界の秘密】2018年は「市場データ」開放元年か ネットに評価額提示、中古取引が身近に (2/2ページ)

 先日、ある仲介業者の集まりで講演する機会を得た。そこで「レインズの一般開放は近未来的にあり得る」という話をした。仲介業者にとっては嫌な話であるはずだ。ところが講演後の懇親会で、彼らのリーダー格のある人がこう言った。

 「実は僕たちの勉強会では『レインズの一般開放』について話し合っています。榊さんのおっしゃる通り、エンドさんにとってレインズを開放することのデメリットは何もありませんから」

 正直、私はかなりびっくりした。それまで私の周りの仲介業者に「レインズの一般開放」の話をすると、良くも悪くもまるで「人類が火星に降り立つ」ような扱いであったからだ。

 しかし、レインズを一般開放しなくても、現実はさらにその向こうまで進んでしまうかもしれない。自分の所有するマンションの市場価値は、ネット上のサイトをいくつかのぞけばかなり正確に分かってしまう状況が、早ければ2018年中に実現してしまうかもしれないのだ。

 実は私も市場動向を読むためにいくつかのサイトをよく利用している。しかし、現状はそういったサイトの示す評価が、やや甘いものもある。市場価格とは思えない評価が出たりするのだ。しかし、ああいうサイトは日進月歩。というか数日でかなり改善することもある。

 こういった進化で、中古マンションの取引はますます身近になる。仲介業界は歓迎すべき事態だと思うのだが…。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

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