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【榊淳司 マンション業界の秘密】新築マンションの値引きオンシーズン、交渉しないと損 売れ残りには福がある…とはかぎらない物件も (2/2ページ)

 値引き交渉は難しくない。単純に「○○○○万円なら買いたいのですが、値引きは可能ですか」と販売担当者に持ち掛ければいい。むしろ、下手なテクニックは使わない方がいいだろう。

 販売担当者の多くは、値引きを持ち掛けてくる客が本気で買うかどうかを最重視する。本当に買ってくれる客だと思えば、上司に掛け合ってでも値引き額を引き出してくれる。本当に買うかどうかわからないのに、ウニャウニャと値引きを迫られても、単純に受け流されてしまう。

 気を付けたいのは、値引きを引き出したからと言っても、その物件がお買い得とはかぎらない。「値引きしないと売れなかったマンション」というレッテルが付いて回る。

 新築の時に売れ行きが順調だったかどうかを、地元の不動産屋は割合正確に把握している。

 先日も業界関係者と話していて、とあるタワーマンションの話になった。「あの物件は販売途中にバブルが終わって、完売までは相当苦しみましたね」という話題で盛り上がった。もう30年近く前の話だが、それでもお互いの記憶に残っている。

 売れ残りには福がある、とはかぎらないが購入するならこの時期、値引き交渉をしないと損をする。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

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