記事詳細

【トップ直撃】味噌からMISOへ 「無添加」と「有機」を主力に最も厳しいEUで認証取得 ひかり味噌・林善博社長 (1/3ページ)

 ★ひかり味噌・林善博社長(58)

 みその市場は古くて新しい。戦国時代に創業した老舗も少なくないなか、国内の生産量が縮小傾向なのに対し、海外では日本食ブームを背景に右肩上がりが続いている。後発メーカーながら「無添加」と「有機」を武器に急成長を続け、販売数量シェアで業界3位にまで浮上した企業の社長に、徹底した海外志向と先進的な経営術を尋ねた。 (中田達也)

 --みその業界について教えてください

 「伝統食品ということもあって歴史は古く、戦国時代や江戸時代創業のところもざらにあります。(本社のある)長野県がみその大きな供給源となったのは関東大震災の後だといわれていますが、ひかり味噌は会社組織になったのが昭和26(1951)年と最後発に近いスタートでした」

 --どのように売り上げを伸ばしたのですか

 「他社がやっていない仕事はないだろうかということで、1978年にダイエーのプライベートブランド商品の生産を始めました。当時は『ノーブランド』と呼ばれていましたが、作っても作っても間に合わないという状況が続きました。また、即席みそ汁のメーカーさんに原料としてみそを納めることにも成功しました。この2つがあって毎年出荷が増えていきました」

 --自社ブランドの展開は

 「大手とのすみ分けを意識して、『無添加』と『有機』を主力にしました。カテゴリーを絞り込んで集中投資したわけです」

 --有機の認証取得にも積極的ですね

 「欧州連合(EU)では、有機みそを販売する前から有機認証を取りました。最も厳しいEUで認証を取得すれば先進的な取り組みが評価されると考えました。ハラル(イスラム教の戒律で許されたもの)やグルテンフリーなども第三者機関で認証を受けています。いま食品のトレーサビリティー(生産・流通経路の追跡)が重視されていますが、われわれは25年前からやっていることで、事業拡大の追い風になっています」

 --業界初の使い切りタイプのスティックみそを発売しました

 「確実においしいみそ汁を作れる、みそを使った料理がしやすいという特徴があります。みその市場は小容量化に向かっていますが、さらに先に行ったということです。1分間に60本、小袋にみそを充填(じゅうてん)できる超高速充填機が30台あり、コストダウンもできています。普通の即席みそ汁より多めにみそが入っているので、野菜や水っぽい具材を入れてもおいしいみそ汁ができます」

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう