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【トップ直撃】借金、窓際、クーデター…危機を乗り越え“超回復”経営 オーガニックECサイトを運営、cart・橋本雅治CEO (1/3ページ)

★cart・橋本雅治CEO(56)

 トレーニングで痛めつけられた筋肉が強くなる「超回復」。パワーリフティングの元学生チャンピオンは、社会人生活でも家業の連帯保証人となって借金を背負い、サラリーマンとして窓際やクーデターを経験するなど、危機を乗り越えるたびに強くなった。自ら創業した上場企業も手放して新会社を設立、2つのネット通販事業をパワフルに牽引(けんいん)している。(中田達也)

 --どんな事業を手がけていますか

 「ナチュラル&オーガニック(有機)の輸入サイト『ナチュラカート』と、メード・イン・ジャパンを世界に売る『ジャパンカート』という2つのeコマース(電子商取引)を始めました」

 --オーガニックは意識の高い人のぜいたく品というイメージも

 「日本は世界3位の経済大国ですが、ナチュラルオーガニックに関しては後進国と言わざるをえません。値段が若干高くなるのは仕方ないところもありますが、安全なもの、おいしいものを求める人は増え、成長が続くと思います。まだまだ小さい日本の市場をこじ開けたいというのがわれわれのミッションです」

 --ジャパンカートの狙いは

 「食品からお酒や調味料、衣類や食器、ひのき風呂までメード・イン・ジャパンの品質の高い商品のみを輸出します。日本のものづくりの人たちは、うちのプラットフォームに乗っかるだけでイニシャルコストゼロで世界中で販売できます」

 --どんな展開を

 「中国から始め、米国、台湾、香港、韓国でも話が進んでいます。5年ぐらいかけて欧州、ロシア、東南アジアなど世界で展開する仕組みを作ろうと思っています」

 --日本のものづくりを取り巻く環境は

 「メード・イン・ジャパンはこれから黄金時代が来るはずです。世界でメード・イン・○○という言葉が価値を持つものづくりの国は日本とドイツだけです。それぞれの製品は競合しないので、ジャパンカートは圧倒的なオンリーワンになることができると思います」

 --株式上場は

 「2021年を目指しています」

 --社会人生活は波瀾(はらん)万丈だったようですね

 「大学を出て東京で就職しましたが、大分でホテルを経営していた親父から『次の日曜日に実印持って帰ってこい』と言われて。帰ると銀行の支店長と副支店長がいて親父が席を外すんですよ。『1000万円を融資する条件は、あなたが連帯保証人のハンコを押し、帰ってきてこの事業をやると約束することです。ノーと言えばお父さんの会社は明日倒産します。親族も保証人になっているのでたいへんなことになりますよ』と」

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