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【横山利香 打ち出の小槌】開発系技術者派遣「トラスト・テック」、日系企業向け人材サービス「クイック」に注目 技術職、専門職の需要高まる (1/2ページ)

 先日発表された3月の日銀短観によると、円高と資源高によって大企業製造業の景況感が8期ぶりに悪化しているそうです。

 外食産業を中心に、人件費の高騰を商品価格に転嫁する動きも出ている様子を見ると、今後は人材不足による人件費の高騰が企業業績に影響を及ぼすことも想定しておいた方がいいかもしれません。

 私たちが行う事務作業などの業務を、ソフトウエアロボットで代行、代替するRPA(Robotic Process Automation)技術について、先週の当欄で紹介しました。RPAを活用することで、業務効率化や自動化が図られ、生産性が向上したり、人件費を低減できたりすることに期待が高まっています。

 RPAを活用できる業務としては、事務作業を中心とした単純労働になります。そのため、現時点では単純作業従事者の多い金融業界を中心に、RPAへの代替計画が進められています。

 人手不足を背景に、ここ数年は人材関連業の業績が好調でしたが、今後はRPAの活用で、事務職という業種そのものが縮小を迫られる可能性があります。

 その一方で、技術職や専門職はテクノロジーの進化などで需要がさらに高まるでしょう。そこで、今週は、技術職や専門職を中心に人材紹介を行う企業に注目です。

 まず1社目は「トラスト・テック」(2154)です。同社は製造系技術者派遣・請負と、開発系技術者派遣をメーンに行っています。景気拡大や人材不足などから業績は拡大基調で、株価も先日、年初来高値を更新しました。

 従来は製造系の技術者派遣の比率が高めでしたが、ここ数年は、開発系技術者派遣を拡大路線として推進しているようです。とはいえ、派遣先に自動車産業が多い点を考慮すると、製造業は景気の波に業績が左右されやすいですから、景気サイクルや世界経済の動向に注意が必要です。

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