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【横山利香 打ち出の小槌】「レノバ」上昇トレンド 「20%超基本政策」再生エネルギー関連  短期でも中長期でも魅力ある原油ETF

 先週も指摘しましたが、3月の日銀短観では円高と原材料高によって大企業製造業の景況感が8四半期ぶりに悪化していることが明らかになりました。企業の決算発表を見ても、以前に比べると上方修正銘柄は少なくなっており、日経平均株価が一進一退の動きを続ける要因の1つと言えるでしょう。

 景況感悪化の要因にあげられる原材料高の背景には商品価格の上昇がありますが、中でも私たちの生活に身近な原油価格はここ数年、上昇が続いています。

 代表的な原油価格としては、WTI原油先物価格があります。中東産油国の増産や中国の景気減速などにより、2016年には1バレル=30ドルを割り込むこともありましたが、現在は60ドル台を回復しています。当時は、レギュラーガソリンの価格が1リットル=100円を下回るスタンドが登場するほどでした。

 経済産業省の調査によると、日本のエネルギー自給率はわずか6%に過ぎません。こうした現状から、政府は2030年度に向けて、再生エネルギーの比率を20%超に高める目標を、エネルギー基本政策として掲げています。

 そこで、まずは再生エネルギー関連に着目です。東証1部の「レノバ」(9519)は、再生可能エネルギーの発電と開発、運営を柱としています。株価は17年に新規上場後は下落基調が続き、底練りが続いていました。しかし、18年2月に東証1部に市場変更となり、その前後から株価は上昇トレンドに転換しました。

 先日発表された18年5月期第3四半期決算では直近3カ月の連結経常損益が黒字になったこと、売り上げ営業利益率が改善したことが評価されたようで3000円を突破。上昇来高値を更新しました。国策に沿ったテーマな上に、地合いが軟調で物色の矛先が少ない状況です。戻り売りの少ない銘柄には注目でしょう。

 原油ETFも魅力です。1つ目は「NEXT NOTES 日経・TOCOM原油ダブル・ブルETN」(2038)。日経・東商取原油指数に対して、前日比変動率(%)が2倍になる仕組みの金融商品です。原油価格への直接投資を検討する人向けですが、レバレッジが効いていますので短期売買向けになります。WTI原油先物価格はドル建てのためドル円相場の影響を受けますが、それでもここ数年、WTI原油先物価格の上昇につられる形で上昇基調が続いています。

 このほか、「NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信」(1699)もあります。原油価格に連動させるために、世界の原油先物取引の中から流動性が高いものを構成銘柄として採用した日本円換算のNOMURA原油ロングインデックスとの連動を目指しています。レバレッジが効いていない分、中長期での投資に向いているでしょう。

 株式市場の先行きに不透明感があるなかでは、あえて景気に左右されにくいテーマや、国策銘柄などを選んで投資してみてもいいかもしれないですね。

 ■横山利香(よこやま・りか) 国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)、フィナンシャルプランナー、相続士。短大卒業後、金融専門出版社などを経て独立。『「株」で着実に資産を10倍にふやした私の方法』(ダイヤモンド社)など著書多数。

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