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【介護離職に備えよ】高齢社会つなぐ“自治会ラジオ” 専用ラジオ配布、いつでも情報流せる仕組みを構築 (1/2ページ)

 筆者は先日、東京・多摩地域のコミュニティービジネスが集まるイベントに参加し、さまざまなコミュニティービジネスの起業家と情報交換した。

 そのなかに、親世代や離れて暮らす高齢の親を持つ子世代にとって安心だと思われるサービスがあった。5月に開局予定の「FMひがしくるめ」というコミュニティー放送局だ。

 ユニークなのが、地元の自治会と提携するという全国初の取り組み。この自治会は「平成28年度ふるさとづくり大賞」で団体・総務大臣賞を受賞している活動的な自治会だ。この自治会とFMひがしくるめが連携し、地元の全戸に専用ラジオを配布。朝夕、「ラジオ回覧板」の放送で自治会情報を流すとともに、午前7時から午後10時の生放送中には認知症の高齢者が行方不明になったなどの緊急のお知らせも含め、いつでも情報を流せる仕組みを構築するのだという。

 専用ラジオは、災害などの緊急時には電源が切ってあっても自動で起動するという優れもの。同局では今回の連携を皮切りに、多くの自治体と連携したいという。見守りの機能がないのは残念だが、高齢の親世代を守る地域インフラのひとつとして、このような試みには注目したい。

 最近、「高齢化社会」という言葉を聞かない日はない。実際には高齢社会ではなく、もっと深刻に超高齢・人口減少社会と捉えるべきだが、人は年を取ることを頭では理解しているつもりでも、多くの人たちが自分事として捉えられないのが現実だ。

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