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【トップ直撃】教えます!『イモトのWiFi』命名の秘密 エクスコムグローバル・西村誠司社長 (1/3ページ)

★エクスコムグローバル・西村誠司社長(47)

 海外で使うモバイルルーター「イモトのWiFi(ワイファイ)」は、ド派手なCMの効果で海外旅行に行かない人にもメジャーになった。CMにも出演した「社長の西村さん」だが、ただの出たがり経営者と思ったら大間違いだ。業界のパイオニアであり、タレントのイモトアヤコ(32)をサービス名に使う大胆な戦略も計算ずく。そして今後の成長シナリオも明確に描いている。(中田達也)

 ■全役員反対でも成功1ミリも疑わず

 --「イモトのWiFi」の名前はすっかりおなじみになりました

 「以前はグローバルデータというありふれた名称でしたが、2012年に変更しました。消費者向けの需要が広がり、マスメディアに向けた広告が必要となったときに、芸能人でいちばん海外に行く人って誰なのかと考えて出てきたのがイモトアヤコさんでした。別のタレントさんの案もあったのですが、私はイモトさん一択でした」

 --最終的に社長が決断を?

 「実は僕以外の全役員は反対でした。『いまは旬かもしれないけど…』というんです。タレント名をサービスの冠につけること自体が賭けという面もありました」

 --決め手は

 「『イモトのワイファイ』は語呂もいいし覚えやすい。彼女が山を登るだけで2時間、3時間のテレビ番組が高い視聴率を取る。子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで全方位で知名度があり、嫌われていない。1ミリも成功を疑ってなかったですね」

 --CMの影響は

 「昨年9月に僕が出演したCMが流れるまで、半分ぐらいの人は社長の名字がイモトだと思い込んでいました。CMのおかげで西村だと広く知れ渡ることになりました」

 --業績への効果も

 「空港のカウンターでも『あのイモトさんがCMに出ているから安心して選んだ』という声が一定数あります。サービスの競争が進むなかで、他社と比べて圧倒的なブランド力やマーケティング力がうちの強みだと思います」

 --会社名を売り込むことは

 「全く意識していません。ユニクロやキットカットなど、会社名が意識されなくても知られているブランドは数多くあります。逆に会社名をイモトにすることもありませんが」

 --商品やサービスについて

 「08年に日本で初めて海外でインターネットにつなぐデバイスのレンタルを始めました。海外のWiFiレンタルは僕がゼロから作り上げた文化だと自負しています」

 --個人向けが拡大したきっかけは

 「以前は『海外にレジャーで行ってもネットにつながっていたらリラックスできない』という反応が大半でしたが、12年ごろからスマートフォンをみんなが持つようになり、フェイスブックやツイッターなどが爆発的に普及したことで、手のひらを返したように『ネットってマストだよね』と変わったんです」

 --サービス競争や価格競争は

 「お互いやり尽くした感もありますが、差別化要因はまだあります。夏にリリースする新しいサービスは、他社が追いつくのに2年はかかると思います」

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