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【図解で分かる「決算書」の仕組み】単純作業の自動化で業績アップ RPAホールディングス

 本日は、RPAホールディングスをピックアップする。RPAとは「ロボティック・プロセス・オートメーション」の略。ホワイトカラーの単純な間接作業を自動化するシステムで、近年、注目を集めている。そのRPAを社名に付した業界大手の同社の実態はどうなっているのであろうか。2018年2月期の決算書から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。資産に対する純資産の割合が50%以上あり、安全性についての懸念は全くない。しかも、保有する現預金が資産全体の半分以上を占めているキャッシュリッチ企業でもある。

 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。営業利益率が11・1%、純利益率が7・0%と、収益力も高い。今は比較的利益率が低いアドネットワーク事業の売上高が大きいが、RPAの企画・開発・導入を支援するロボットアウトソーシング事業の売上が、前の期の約3倍に急成長した。当該事業の利益率は20%以上あり、同社の収益力は今後ますます高まるだろう。

 最後にキャッシュ・フロー計算書=〔3〕=を見てみよう。営業C/Fも前の期から大幅に増加し、キャッシュ面でも順調である。大手企業が次々にRPAを導入し、事務作業員の削減に成功している。賃金上昇と働き方改革を受けて、RPAのニーズと同社の業績は今後ますます高まることだろう。

 ■川口宏之(かわぐち・ひろゆき) 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。

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