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【経済快説】スルガ銀と日大アメフト部の共通点 「組織のため」と「自分の都合」が一致したとき人間は… (1/2ページ)

 スルガ銀行による女性専用シェアハウス向けの不正融資問題と、日本大学のアメリカンフットボール部員が関西学院大学との試合で危険なタックルを行った問題の共通点を探ってみたい。

 共に世間の関心を集めている「事件」と呼んでいい性質の問題だが、全く別のように見えて、少なくとも一つの重要な共通点を持っている。

 共通点とは、いずれも組織に属する個人が、組織の上役の指示によって、犯罪的な行為に及んだことだ。

 まだ詳細は解明されていないが、スルガ銀行のシェアハウス向け融資では、借り手の預金残高などを水増しして実態よりも信用力があるかのような体裁を作って融資を実行した事例が多数あることが明らかになっている。会社・株主・預金者などに対する背任的行為であって、刑事罰に該当する可能性も十分ある。

 想像するに、この種の融資案件に関わったスルガ銀行の個々の行員は、書類の改竄のような法的にも危ない不正に関わりたくなかっただろうし、何よりも銀行員として信用力に不安のある貸し先に融資したいとは思わなかっただろう。

 事実の全貌は今後解明されるとしても、スルガ銀行の営業方針や経営風土、上司の指示、周囲の雰囲気、個人的な業績の点数稼ぎなどの理由があって、行員は「私もやらないわけにはいかない」と自分に言い聞かせて不正に手を染めたのだろう。

 日大アメフト部で危険タックルを行った選手も記者会見を開いたが、自らやりたくて反則をやったのではないと推察される。こちらは場合によっては、内田正人前監督の刑事責任が問われかねないので、指示の具体的な内容は重大問題だ。

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