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【介護離職に備えよ】「サ高住」入居ちょっと待った! 基本サービスは「安否確認」と「生活相談」、「介護」は必須ではない!? (1/2ページ)

 筆者の運営するオフィスには「親の住まい、老後の住まい相談室」がある。そこに最近寄せられた相談に「遠方で1人で暮らす高齢の母親の認知症の症状が進んだので、母親の自宅近くのサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)に入居させることにして契約を済ませ、来週には入居予定だが、間違いがないかプロの目で確かめてほしい」というものがあった。

 入居の契約を済ませた後の相談ということに少々驚いたが、こうした事例について解説したい。

 ここでポイントとなるのが、「サービス付き高齢者向け住宅」の「サービス付き」の意味を理解している人が少ないということである。

 事業者によってサービスの内容やボリュームの違いはあるが、「サービス付き高齢者向け住宅」に必須の、基本となるサービスは「安否確認」と「生活相談」のみである。実は「介護」は必須ではないのだ。

 もちろん、事業者によっては基本サービスだけでなく「介護」「食事の提供」「生活支援」などのサービスを付加して、介護が必要な身体状態でも十分に暮らしていける環境を整えているサ高住も多数ある。

 ところが、今回の相談者が契約したというサ高住のサービス内容をよく確認してみたところ、相談者が期待している「認知症の母親の介護」に関しては十分に環境が整っていないことが見受けられた。

 また、相談者は「これまで定期的に専門医を受診するために通院していた負担が、施設に入居することで往診医に任せられるので解消する」と期待していたが、専門医が往診してくれるかどうかは確認していなかった。弊社の相談員は「相談者の期待に応えられる施設として太鼓判は押せない」ということをお伝えした。

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