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【大前研一 大前研一のニュース時評】上質な赤身!アルゼンチン産牛肉が日本上陸へ (1/2ページ)

 農林水産省は14日、日本産牛肉と一部地域のアルゼンチン産の生鮮牛肉について、今年の夏にも相互輸出を解禁すると発表した。日本政府はこれまでアルゼンチン産牛肉は加工品のみ輸入を認めていたが、南米で広まった口蹄疫(こうていえき)対策が現地で進んだため、安全性を確保できると判断した。アルゼンチンは牛肉の消費量が日本の10倍とされることから、これを機に日本産牛肉の輸出拡大も図る。

 日本は長い間、アルゼンチンの肉を輸入してこなかった。しかし、同国で最後の口蹄疫が発生したのは2006年で、それから十数年たち、もうこれ以上ストップする口実はなくなった。日本産の牛肉も調子がいいので、アルゼンチンとの間でお互いに開放しようということになった。

 国産牛肉の輸出量は、香港、カンボジア、米国、シンガポールの順。一方、輸入は米国と豪州がほとんどだ。国別の牛肉生産量は、米国、ブラジル、EC、中国、インド、アルゼンチン…となっていて、アルゼンチンはかなり多いが、輸出はブラジル、インド、豪州の順でアルゼンチン産牛肉の輸出は非常に少ない。

 しかし、アルゼンチンは世界でも有数の牛肉消費国だ。広大な牧草地で育てられたアルゼンチン牛の特徴は、赤身部分が多く、肉本来のうまみが感じられることだ。とくにブエノスアイレスの「カバーニャ・ラス・リラス」というステーキ店はアルゼンチン赤身肉の代表店になっていて、いつも長蛇の列だ。そこでは、同店が経営する牧場で育てられた上質な肉を楽しめる。

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