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【定年後の居場所】定年退職後「半年もするとテレビの前から立ち上がれず…」 自ら動いて自分で何かを感じよう (1/2ページ)

 以前、活力あるシニアの増加を目指すNPOからセミナー講師の依頼を受けた。「中高年からライフワークを見つけた人達」というタイトルで東京と大阪で話をした。

 当時は会社員から転身して『いい顔』で活躍している中高年の方々へのインタビューに取り組んでいた。

 例えば、鉄鋼会社の社員から蕎麦屋を開業、放送会社の記者からプロの落語家に転身、ゼネコンの社員から社会保険労務士の資格を取って独立、商社マンから物書きになるなど多様なパターンを取材した。転身先も起業、コンサルタント、資格で独立、NPOで働くなどさまざまだった。定年まで勤めた人もいれば、40代、50代で転身した人もいた。最終的には150人を超える人たちに協力いただき、通っていた社会人大学院の修士論文もこの取材をもとに書きあげた。

 この活動が新聞に取り上げられたこともあってNPOから依頼をいただいたのである。大阪のセミナーが終了した時に、居酒屋で事務局の人たちと歓談の機会があった。60代後半の男性AさんがNPOに参加した理由を語りだした。

 「定年退職した初めの1カ月程度は解放感に満たされたが、それ以降はやることがなくて本当に辛かった。家に引きこもりがちになって半年もするとテレビの前から立ち上がれなくなった」という。その後、「これではいけない」と自ら行動する中で、このNPOの存在を知って何とか自分の居場所を見つけたそうだ。

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