記事詳細

【最強!!バフェット流投資術】警備ビジネスを機械・コンピューター駆使し高収入産業へ 「セコムしてますか?」

 セコム(9735)の「安全・安心ブランド」を語る上で、1962年の創業直後、同社をモデルとしたテレビドラマ『東京警備指令 ザ・ガードマン』(その後『ザ・ガードマン』)が、1965年から71年にかけて全国放映されたことを外すことはできない。

 64年の東京五輪で選手村などの警備を日本警備保障(セコム)が単独で担当したのが大きなきっかけだが、テレビドラマによって「正義の味方」であり「重要な仕事」であるというイメージが形成されたことは大きい。

 また、69年には機械警備の「SPアラーム」が、連続射殺魔事件の犯人逮捕のきっかけとなった。そのため急成長していた巡回警備を翌年から廃止して、創業者、飯田亮氏の指揮の下「SPアラーム」を拡大。緊急発進拠点の増大、コントロールセンターの拡充、コンピューター・セキュリティー・システム化など、70年代から機械式警備でリードした。

 振り返ってみれば、このとき「機械化・コンピューター化」に舵を切ったことが、同社の繁栄につながった。労働集約産業であった警備ビジネスを機械・コンピューターを駆使した高収益産業に転換したのである。

 テクノロジーだけではなくブランド力も、「セコムのシール」を玄関に貼ることで絶大な泥棒除け効果があるということで、「シールだけ欲しい」という顧客が後を絶たないほどである。これは、長嶋茂雄氏が出演したCMシリーズなどの評判が極めて良かった影響も大きい。偶然に助けられただけではなく、優れたマーケティング戦略を持っていることの証明でもある。

 最近では、「安全・安心」の輪を広げて、民営刑務所の運営、老人ホーム、病院・医療分野に積極果敢に進出している。やみくもに多角化しているのではなく、技術・経験とテクノロジーを有効活用できる分野に限定し、慎重にビジネスを展開しているので、将来が楽しみである。(国際投資アナリスト・大原浩)=敬称略

zakzakの最新情報を受け取ろう