記事詳細

【最強!!バフェット流投資術】ニトリHD、「すべて自社で行う」が大成功 コスト大幅削減、機敏な経営戦略変更

 ニトリホールディングス(9843)の最大の特徴は、製造から始まって、中間物流・配送、さらには小売りまで自前で行う「製造・物流・小売業」と呼ばれるビジネススタイルにある。

 「アウトソーシング」と呼ばれ、現在では企業経営に必要不可欠になっている業務の外注を否定するわけではない。大概の企業において、社員食堂の運営やオフィスの清掃業務は、企業の競争力に重要な影響を与えるとは考えられず、役員に登用されるような出世コースでもないため、士気は低下しがちである。

 だから、このような業務をアウトソーシングすることには意味がある。受託した食堂運営や清掃に特化した会社では、より良い仕事をすればより多くの企業からの受注を獲得して業容を拡大できる。また、優れた運営を行った担当者は、食堂運営会社などの役員になることも夢ではないからモチベーションも高まる。

 しかし、アウトソーシングした業務はその企業の「競争力」とはならない。どのような企業であれ、アウトソーシング会社に発注すれば、ほとんど同じレベルの業務を簡単に行うことができる。また、企業は常にイノベーションを続けなければならないから、業務の内容もどんどん変化するが、アウトソーシング先が機敏に対応できるかどうかは不明である。

 つまり、「何をアウトソーシングするか」「何をアウトソーシングしないか」の判断は、かなり難しい問題を含んでいるのだが、同社は「全てを自社で行う」ことを競争力の源泉にしており、それが成功している。

 通関手続きまで自社で行うことで大幅にコストを削減するだけではなく、機敏に経営戦略を変更することができる。配送ルートの変更、配送頻度の変更なども、アウトソーシングの場合と違って、相手先との交渉などは必要なくなることもメリットだ。(国際投資アナリスト・大原浩)

zakzakの最新情報を受け取ろう