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【榊淳司 マンション業界の秘密】世界が日本を「発見してしまった」? 地価高騰を招く訪日外国人ラッシュ (1/2ページ)

 私は常々、これから日本で成長できる産業分野は3つあると主張している。まずはインバウンド(訪日外国人)関連、観光業や宿泊業、その周辺の交通や飲食関連。2番目は不動産仲介業。理由は、住宅の価格が下がるので、人は一生で何度も住宅を買うようになるから。

 3番目は農業。世界的な和食ブームはまだまだ続く。日本産高級食材の輸出はまだ伸びる。

 ■世界魅了する日本

 今日はそのうちのインバウンドが不動産市場に与えている影響について考えたい。

 ここ数年、インバウンドは急激に増えている。この傾向は東日本大震災の翌年である2012年頃からずっと続いている。なぜ急に増えだしたのだろう。

 その1つは円安にあるとみている。震災後、1ドル=70円台までになったが、数年を経て120円台、現在は110円前後といったあたり。ただ、それだけでは説明しきれない。その後一時100円近くまで円高になった時があったが、インバウンド増加の傾向は変わらなかったからだ。

 私はある意味、世界が日本を「発見してしまった」のではないかと考えている。

 今やヨーロッパからでも飛行機で11時間強。安いチケットなら往復で数万円。地球は狭くなった。そして日本はかなり魅力的な国だ。食事が安くておいしく、サービスが行き届いている。治安もいい。家族で安心して低コストで楽しめる。

 フランスには年間八千数百万人の観光客が訪れる。日本はまだ3000万人を目指す程度だ。

 ただ、受け入れ態勢が不備で、宿泊施設に問題がある。

 ここ数年、東京や大阪の都心はバブル的な土地の値上がりに見舞われた。その一因はホテル業者の高値買いである。17年の後半あたりに一服したかに思われたが、沈静化というにはほど遠い。東京の都心は今も値上がり傾向と言っていい。

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