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【こんな時代のヒット力】常温・長期保存可能な土産品開発で大ヒット ふくや「めんツナかんかん」 (1/2ページ)

 博多名物「辛子明太子」といえば、ご飯のお供の定番。炊きたてアツアツご飯にたっぷりか、ちょっぴりずつか、地元福岡では食べ方論争があるほどだという。

 2015年3月、ふくや(福岡市)から発売された「めんツナかんかん」は明太子とツナの缶詰だ。発売以来、売り上げ350万缶の大ヒット、博多土産の新定番となりつつある。

 ふくやは1948年の創業。辛子明太子は韓国・釜山で育った創業者の川原俊夫氏が、そこで食べた「明卵漬(ミョンランジョ)」の味を再現するべく、唐辛子を用いた調味液などでスケトウダラの卵巣を味付けする独自の製法で開発。博多の中洲市場で販売したのが始まりだ。

 川原氏は、製造方法などを惜しげもなく公開した。息子たちに「元祖」を名乗ることも禁じた。その結果、市場は1400億円規模にまで拡大。毎日のご飯のお供から中元・歳暮など贈答品としても定着している。

 川原夫妻の物語は「めんたいぴりり」のタイトルでドラマ化。博多華丸と富田靖子がW主演した。さらに舞台化もされた。

 「しかし…」と5代目社長の川原武浩氏は言う。「需要の大きい中元・歳暮用が減り、手詰まり感は否めない」。実際、16年に1兆7886億円だったシーズンギフト市場が18年には1兆7380億円の予想で、500憶円も減少するといわれている。そのため、以前から「新たな土産品マーケットに向けた新商品で長期常温保管可能なものが必要と考えていた」。

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